正式にはニキビダニ症と言われるもので、ニキビダニが毛包や皮脂腺内に多数寄生することにより発症する皮膚症と理解されています。
ニキビダニは細長い体をしたダニ類の仲間で俗称としてアカラスまたは毛包虫と言われています。
ニキビダニの増殖には宿主の免疫の低下が関与していると推測されていますが、ニキビダニ症の発症に関しては未だ完全には理解されていません。 しかし急速な成長、ストレス、衰弱性疾患、皮膚のバリアー機能の低下、遺伝性因子など多岐にわたるものの関連が示唆されています。
症状は、局所的あるいは多発的な脱毛が特徴で、痒みや炎症を伴わない場合もありますが、多くは痒みを伴います。 また、二次的に細菌感染を起こす事により痒み・炎症がでることもあります。
成長期のニキビダニ症は自然治癒する事も多いのですが、痒みを伴う場合はワンちゃんたちが掻き毟る事で細菌などの二次感染を起こしてしまうことがあるので、診断が付いた時点でダニ駆除をお薦めしています。
成犬になってからのニキビダニ症は何らかの基礎疾患(例えばアレルギー性皮膚炎、副腎皮質機能亢進症等のホルモン分泌異常)の存在が発症に関連している可能性があります。
もしなにも基礎疾患なしに本症が発症したとすると免疫異常や遺伝性因子などを考える必要があります。
ですから成犬のニキビダニ症の治療にはダニの駆除だけではなく基礎疾患の有無を考慮したうえでの治療計画が必要になります。